研究課題/領域番号 |
05451119
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
加藤 彰一 名古屋大学, 工学部, 助教授 (80185834)
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研究分担者 |
小松 尚 名古屋大学, 工学部, 助手 (80242840)
清水 裕之 名古屋大学, 工学部, 助教授 (30187463)
多賀 直恒 名古屋大学, 工学部, 教授 (40023080)
中原 信生 名古屋大学, 工学部, 教授 (70115608)
柳澤 忠 名古屋大学, 工学部, 教授 (40023048)
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キーワード | 大学施設 / ファシリティマネジメント / POE(使用開始後評価) / 動線予測 / 空間の分かりやすさ / CAD / 外部空間 / CAFM |
研究概要 |
今年度は名古屋大学で進行中の建て替え・増築計画に関連させながら、以下の点についての調査・分析を行い、ファシリティマネジメントの観点からの考察を行った。 1.共通施設の環境評価考察 現在5,000m2の増築が行われている中央図書館と多くの学生に一斉授業を行う大講義室における環境評価を、FMツールであるPOE(使用開始後評価)法により学生を対象に実施し、これら空間の物的環境に対する認識を把握した。将来の評価予測の観点から考察を進めている。 2.図書館における探索行動と空間の分かりやすさ考察 図書探索の問題について空間の分かりやすさの観点からPOEを行い分析を進めている。さらに増築後の利用者の探索行動の予測し、サイン計画におけるポイントの指摘や分かりやすい空間形成のための指針を得るために、動線予測シミュレーションシステムを現在開発中である。 3.CAFMシステムの構築 施設の建て替え時において必要となる施設現状への容易な参照を可能とするために、再開発が進行中の工学部において建築学科を事例にCAD(Computer Aided Design)入力された既存建物平面および家具レイアウトと備品番号をリンクさせたCAFM(Computer Aided Facility Management)システムを構築し、このシステムの有効な利用について考察を進めている。 4.外部空間の有効性考察 名古屋大学を代表する外部空間でありグリーンベルトを中心に、その環境評価をこれまで行ってきた地域住民と学生との比較考察を行った。現在行われている再整備計画時にはこの結果を参考に検討案を作成した。また4年一貫教育体制への移行や地下鉄駅の設置に伴うグリーンベルト周りの人の動きの変化が予想されるため、その予測と整備の指針を得るために動線調査を行い、考察を進めている。
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