研究目的 3年間の最後として寝たきり予防の視点からみて在宅ケアの評価を行った。量的分析に2年間の事例追跡による質的分析を加えて、総合的に寝たきり化を予防しうる条件を明らかにした。 研究方法 対象は平成5年の行政サービスとしての杉並の在宅ケア全数538例中、脳卒中・転倒・難病・痴呆計363例で各寝たきり化のパターン比較とこの事例の中から脳卒中者15例を7年1月にフォローアップし寝たきり化の条件分析が明らかになった10例の訪問を繰り返して詳細に分析し、総合化して寝たきり予防の条件を考察した。 研究結果 ADL向上寝たきりを予防できた例は前期高齢者に早期に訪問ケア開始、脳卒中は早期リハビリとその継続、感染症と糖尿病・高血圧等の合併症の予防や管理が寝たきり化予防に最も有効であることが明らかになった。
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