シミュレーションとしては、等号で結ばれる関数で決定される等号型、表形式のデータで位置が決定される表型、確率的に決定される確率型、相手の対応によって次のステップが決まる対戦型の4つを範囲として捉えたが、そのうち表型と等号型のシミュレーションについて、記述形式を決定し、それを実行するシステムの開発を行った。 ・実行システムは物体のようなイメージ(オブジェクト)が規則に従って動くことが基本となることから、オブジェクト指向言語で移植性の高いC++という言語プロセッサで作成した。 ・記述形式は基本的には7つの機能語と詳細設定をワープロ等で記述すれば動くようにしたが、詳細設定は指定しなければ標準的な設定で動くようにデフォルトを適切に決めたので、放物運動などは10行程度で記述できるようになった。5つの機能語は、1)!提示、2)制御、3)!オブジェクト、4)!実行、5)!終了、6)!入力、7)!注釈 である。 ・記述形式を解釈しながら実行するプログラム(エグゼキュータ)は完成した。また、文字入力以外はマウス操作でシミュレーションが作れるオーサリング機能も開発して組み込んだ。今後は実行時のアドリブ的な操作で、初期値を変更したり、パラメータを変更したり、説明や解説に分岐できる機能をエグゼキュータに組み込む予定である。 ・これらの機能を組み込んだシミュレーション作成支援ソフトが完成し次第、(財)学習ソフトウェア情報研究センターを通じて学校が入手できるようにする。平成8年度から提供できるようにする。
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