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1995 年度 実績報告書

感情・態度を表す日本語音声の表出診断・訓練プログラムの構築に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05451157
研究機関広島大学

研究代表者

細田 和雅  広島大学, 教育学部, 教授 (30032759)

研究分担者 町 博光  広島大学, 教育学部, 助教授 (10116668)
今田 滋子  広島大学, 教育学部, 教授 (70052248)
深田 昭三  広島大学, 教育学部, 講師 (50228863)
水町 伊佐男  広島大学, 教育学部, 教授 (50056199)
キーワード日本語音声教育 / 発話意図 / 音声の感情表現 / 合成音声 / 広島方言 / 感性工学 / ファジイ測度 / 積分モデル
研究概要

本研究では、発話の表現意図や感情、態度などに焦点をあわせ、日本語非母語話者のための「表出診断モデル」と「CAIによる表出訓練モデル」を構築し、日本語音声教育の改善と効率化を目指し、以下の主要結果に基づき、指導上の指針を示した。
1.合成音を用い、「はい」の4感情の発話音声の音響的特徴は、強度は喜びと悲しみに、また、F_0と強度が怒りと恐れに、それぞれ重要であることがわかった。
2.一語文の音調の音響的特徴として、「反問」は「問い返し」や「中立」と比べ、発話時間は長く、基本周波数の変動値は大きく、強度は強いことがわかった。
3.F_0など視角的な情報を利用して、一語文の3種類の音調の指導を日本語学習者に試行し、指導・実践上の留意点などを考察した。
4.日本語韻律の訓練プログラムをインターネットのWWW上に公開し、また、Windows環境での実現も行った。
5.〓南語母語話者では、感情の込められた音声よりも中立音声の判断と表出に困難が、また、中国語母語話者には、依頼・勧誘に対して「断る応答」と「平板型アクセント」の表出に困難があることがわかった。
6.広島方言の「後上がり調」を音響分析し、全国共通語との聞こえの差の要因であることを確認した。
7.感情・態度を持つ音声の知覚表出訓練のため、促音の含まれる発話のCAI用テキストの作成をした。
8.拗音・促音・長音・アクセントを含む8文字までのファジイ測度・積分モデルを利用することで、日本語のことばの響きを診断する人工知能コンピュータシステムを構築した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 水田直美: "「ハイ」の感情的意味の認知における基本周波数と強度の効果" 広島大学教育学部紀要 第二部. 42. 261-266 (1993)

  • [文献書誌] 町 博光子 ・今田滋子 山中康子・松島弘枝: "広島方言の韻律の聴覚的・音響的研究 〜単語レベルと文節レベルの比較を中心に〜" 広島大学日本語教育学科紀要 第5号. 21-31 (1995)

  • [文献書誌] 西端千香子・浅田健太朗 篠崎 大司・徐 愛紅 夛田美有紀・細田 和雅: "『ア』と『エ』で表出される感情の韻律的特徴" 広島大学日本語教育学科紀要 第6号. 63-72 (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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