研究課題/領域番号 |
05451163
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
安仁屋 政武 筑波大学, 地球科学系, 助教授 (10111361)
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研究分担者 |
糸賀 黎 信州大学, 農学部, 教授 (40114037)
伊藤 太一 筑波大学, 農林工学系, 講師 (40175203)
佐藤 俊 筑波大学, 歴史人類学系, 助教授 (00114497)
天田 高白 筑波大学, 農林工学系, 教授 (80114031)
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キーワード | 地理情報システム / 環境保全型山村社会 / 環境条件 / 地域変容 |
研究概要 |
今年度は、まず中間的な報告として、今年度から参加した伊藤を除く4人による石川県白山西麓に関する論文を「環境保全型山村社会の環境条件と地域変容」(筑波大学大学院環境科学研究科白山グループ発行)に執筆した。その内容は、GISを使った出作り地の自然環境の研究(安仁屋)、白峰村と尾口村の生業変遷の比較(佐藤)、手取川の治水・砂防問題(天田)、白山国立公園の自然保護の問題(糸賀)、と多岐にわたる。白山西麓地域の大部分では、等高線をすでにディジタル化しているが、今までエラーが多く表示には使えたが解析には使えなかった。今回、白峰村地域を特に対象としてデータのクリーニングを始め、様々な地形解析に使えるように作業している。 1994年の夏に世界遺産に指定されている屋久島で10日間の現地調査を行った。花山原生林地域から登り、宮之浦岳・永田岳を始めとする背稜地域を歩き、世界遺産に指定される資源となった植生の見事な垂直分布や急俊な地形、脆い花崗岩地域の荒れた登山道など山岳地域の自然を主に観察・調査した。また、屋久町と上屋久町では役場、営林署、観光センターなどから地域変容に関する資料を収集した。一方、1947年米軍撮影の約4万分の1の空中写真と、1977年国土地理院撮影の約1.5万分の1のカラー空中写真を入手・判読して、自然環境とその変化の予察を行った。これによると、屋久杉の伐採跡地での表層崩壊が目立って多いことが一目瞭然であった。さらに、ランドサットTMのディジタルデータを3時期分入手して、植生・崩壊地の識別を試みた。
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