研究分担者 |
佐藤 清雄 横浜国立大学, 教授 (20023070)
西村 克彦 富山大学, 工学部, 助教授 (70218189)
石川 義和 富山大学, 理学部, 助教授 (20143836)
森 克徳 富山大学, 工学部, 教授 (70018993)
水島 俊雄 富山大学, 理学部, 助手 (50135000)
桑井 智彦 富山大学, 理学部, 助手 (10251878)
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研究概要 |
フランス・Technique Soudure社製希釈冷凍機は,機械系の構造・構成および操作が比較的容易で,動作が安定な装置として定評がある。また,この希釈冷凍機本体の価格は比較的安価である。 当該年度は、この希釈冷凍機本体と、冷媒であるヘリウム3およびヘリウム4混合気体を本体に導入・循環させるための外部接続装置の各部品を購入し,これを組み立てた。研究分担者の一人を制作現地へ派遣し,装置の詳細について学び,万全を期した。本機器の制作には,極めて専門的な知識および技術が要求され,また,制作途中で数回にわたる性能試験が必要なため,長期の制作時間を要した。 この本体制作と並行して、本機器の極低温部分に取り付ける測定素子と試料ホルダーを設計し,これを作成した。極低温領域の物性を測定するための物質として,重い電子系・高濃度近藤系として注目されている一連のCa化合物を選び,電気抵抗・比熱・熱電能・磁化などの諸物性量に関して,まず1K以上の温度領域において予備測定を行ない,その中でもmKのオーダーの温度領域の物性がもっとも興味深いと思われる試料をいくつか選び出した。これら試料の極低温領域の測定を最優先で行ない,これらの結果を基に,研究のさらなる進展・発展を図りたい。
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