研究課題/領域番号 |
05452052
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
桜井 醇児 富山大学, 理学部, 教授 (30033814)
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研究分担者 |
西村 克彦 富山大学, 工学部, 助教授 (70218189)
森 克徳 富山大学, 工学部, 教授 (70018993)
水島 俊雄 富山大学, 理学部, 助手 (50135000)
石川 義和 富山大学, 理学部, 教授 (20143836)
桑井 智彦 富山大学, 理学部, 助手 (10251878)
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キーワード | 希釈冷凍機 / 極低温測定 / CeNiSn / 1kポット / ジュール・トムソン冷却 / ノイズフィルター |
研究概要 |
課題研究に対して交付された科学研究費によって予定通り希釈冷凍機を購入することができた。このような有力な研究施設を設置することは以前からの念願であったので、これを実現できたことは大変喜こばしい。製品としての希釈冷凍機はオクスフォード社のものが殆んどであるが、フランスも独自のものを開発しており、この分野の研究の伝統がある。どのタイプの希釈冷凍機を購入するか入念に検討した。フランス型のものは減圧ヘリウムを使った1Kポットを必要とせず,ヘリウム3とヘリウム4の混合気体をコンプレッサーで加圧後ジュール・トムソン冷却を行うものであり、軽量で、操作性に優れ、室温からミリケルピンの極低温に至る時間が短いなどの特徴がある。多数の試料の手持ちがあり、その極低温の諸測定を行なうためにフランス型は好都合であり、費用の点でも十分まかなえたので、フランス型の購入を決定した。装置が納入されたのは平成6年3月であった。これを運転したところ、空中のrfノイズにより温度センサーが影響されることが判かり、ノイズフィルターを付け加えたりしたところ、順調に性能を発揮し、仕様以上40mkの温度が実現できた。以後試料ホールダーを製作し、温度センサーの校正を行い、熱流入を少なくする配線を試み、何度も違転を繰り返し、電気抵抗データを100mkから2kの極低温領域で安立に測定できるようになった。既にCeNiSnの興味あるデータなどを得ているが、今後新らしいデータをどんどん出して行く積りである。
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