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1993 年度 実績報告書

光プローブによる結晶成長の原子・分子レベルの新しいその場観察法

研究課題

研究課題/領域番号 05452092
研究機関千葉大学

研究代表者

吉川 明彦  千葉大学, 工学部, 教授 (20016603)

研究分担者 小林 正和  千葉大学, 工学部, 助教授 (10241936)
キーワード表面光干渉法 / エピタキシー / 結晶成長 / その場観察 / 光プローブ / 化合物半導体
研究概要

本研究で提案している表面光干渉(SPI)法は、半導体薄膜のエピタキシャル成長での原子・分子レベルでの成膜モニターとしての新しいその場観察法である。本年度は、まず、SPI法の原理と特徴について、GaAs基板上のZnSeの成長を例に取り、プローブ光として紫外から近赤外までの光を用い、かつ、入射角度をパラメータとした理論的解析を行った。次にZnSeおよびCdSeのMOMBE成長について実験的検討を行った。これに基づきII-VI族化合物のエピタキシーでの表面反応過程を解析した。主な結論を以下に示す。
1.表面光干渉法では、化合物半導体のヘテロエピタキシーにおいて、最表面に交互に出現する構成元素の光学定数の内、主として虚数部の変化により、反射・透過時に大きな位相変化を受け、これがヘテロエピ膜全体での光干渉強度に影響し、これにより、原子・分子レベルでの成膜モニターを可能としている。
2.上記理由により、プローブ光としては成長中の薄膜に吸収されない低エネルギーのレーザ等を使うことが好ましい。しかし、紫外光などであっても、II-VI族やIII-V族化合物半導体では光の侵入長がおよそ100nm程度はあるので、量子効果を期待するような超格子構造などの一層の膜厚よりは十分大きいので、表面光干渉(SPI)法はどのようなヘテロエピ成長系にも適用可能である。
3.ZnSeとCdSeのMOMBE成長では前者がII族原料供給時に主たる成膜反応がおこるが、後者では逆にVI族原料供給時成膜反応がおこるなど、その成膜素過程が大きく異なっており、不純物添加などではこれを考慮して最適化を図る必要がある。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] S.Tokita: "In-situ probing of the ZnSe MOMBE Growth Process by Surface Photo-Interference Method" Journal of Crystal Growth. 採録決定.

  • [文献書誌] A.Yoshikawa: "A new in-situ optical probing method in heteroepitaxy:Surface photo-interference" Proc.3rd.Japan-korea Symposium on Advanced Science and Technology for Semiconductor Materials and Peuices. 50-57 (1993)

  • [文献書誌] A.Yoshikawa: "A new in-situ optical monitoring method for the surface reaction in photoexcited heteroepitaxy of compound semiconductors" Applied Surface Science. 採録決定.

  • [文献書誌] M.Kobayashi: "Helium gas mixing in the nitrogen plasma for the Control of the acceptor concentration in p-ZnSe" Journal of Crystal Growth. 採録決定.

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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