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1993 年度 実績報告書

極微小電子線プローブを用いた“埋もれた"金属/半導体界面の構造と物性の研究

研究課題

研究課題/領域番号 05452102
研究機関名古屋大学

研究代表者

田中 信夫  名古屋大学, 工学部, 助教授 (40126876)

研究分担者 木塚 徳志  名古屋大学, 工学部, 助手 (10234303)
キーワードナノプローブ電子線 / 金属 / 半導体界面 / ナノ回打 / ナノEELS / 電子物性 / 界面構造
研究概要

本年度は初年度として,埋もれた金属(半導体)/半導体界面の構造と物性の研究をするための基本装置としてナノプローブ電子顕微鏡を整備した.界面を1000万倍の高分解能像で捉えながら,必要な箇所に直径1-2nmの極小電子線を絞り込み,その場所からのナノ回析図形やナノ電子エネルギー損失分光スペクトルを得るために,電子線の収束系を改良し,また記録装置として,TV-画像処理装置-デジタルビデオ装置を整備した.またこのビデオデータはパソコンに転送して,FFT処理によりスペクトル解析や強度分布が簡単に得られるようになっている.
試料としては,各種半導体超格子の劈開試料のほかに,AU/Siの界面観察用試料を,Si蒸着膜の端面にAuを蒸着する方法で作製する開発実験を行なった.現在その試料の高分解能電子顕微鏡による界面の構造の評価をしている.またPbS/PbTe,PbTe/MgO界面試料について干渉性収束ナノ電子回折を行なった.この方法1992年英国で単結晶に対して実験が行なわれたが,人工の多層膜に適用されたのは世界ではじめてである.またこの干渉性収束電子回折図形を定量的に解析するために,マルチスライス法によるシミュレイションプログラムを開発した.これらの成果は,第1回半導体界面国際会議に発表し,電子顕微鏡国際学術誌にも投稿予定である.

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] N.Tanaka: "Structure and optical properties of CdSe quantum dots embedded in CaF_2 vacuum-deposited films" Z.Physik D. 26. S225-S227 (1993)

  • [文献書誌] N.Tanaka,: "Structure and growth features of Cu/-Fe/Cu multilayers prepared by vacuum deposition on NaCl (001) substrates" J.Mag Mag Mat. 126. 55-58 (1993)

  • [文献書誌] N.Tanaka,: "Direct observation of epitaxially grown C_<60> crystals and molecules on vacuum-deposited MgO films" Ultramicrosc.52. 533-538 (1993)

  • [文献書誌] 田中信夫: "ナノプローブ電子線を用いた構造と電子物性の研究" 日本金属学会会報. 32. 21-28 (1993)

  • [文献書誌] 田中信夫: "孤立原子を見る" 日本結晶学会誌. 35. 231-233 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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