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1993 年度 実績報告書

結晶フィルターを利用したカルコパイライト化合物のラマン散乱分光

研究課題

研究課題/領域番号 05452114
研究機関大阪府立大学

研究代表者

山本 信行  大阪府立大学, 工学部, 助教授 (40081294)

キーワードAgGaSe_2 / AgGaS_2 / 帯域除去フィルター / ラマン散乱分光 / カルコパイライト
研究概要

1.AgGaSe_2単結晶を(100)面で切断研磨調整して得られた室温で811nmに中心波長をもつ半値幅4.5nmの帯域除去フィルターを小型のダブルモノクロメーターの前段に設置して構成した簡易ラマン分光装置により811nmに整合発振させたGaAlasダイオードレーザーを励起光として液体試料、CCl_4と固体試料、テフロンのラマン散乱分光測定を行い期待される結果を得た。この結果は第9回三元および多元化合物国際会議で報告し論文にまとめた。
2.AgGaS_2単結晶から作成した同様のフィルターは497nmに中心波長を持つ。アルゴンレーザーの496.5nmラインおよびパルス発振の色素レーザーを励起光として用い、このフィルターとシングルモノクロメータで構成した簡易ラマン分光装置により半導体試料、GaAsおよびCuInS_2のラマンスペクトルを測定した。色素レーザーの場合にはこのフィルターが狭帯域の狭帯通過型のフィルターとしても利用できることも確認した。この結果を論文にまとめた。
3.結晶フィルターの作成とこれを利用した簡易ラマン分光装置による試験的な試料によるラマン散乱分光で好結果を得たので、ひきつづき本来の目標であるカルコパイライト化合物の多結晶粉末および単結晶試料について偏光および非偏光のラマン散乱分光を遂行する。また、より低いラマンシフトをもつ散乱線をも測定可能にするために、超狭帯域の結晶フィルターの検討も行っていく。

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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