研究課題/領域番号 |
05452177
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
深尾 正 東京工業大学, 工学部, 教授 (10016545)
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研究分担者 |
千葉 明 東京理科大学, 理工学部, 講師 (30207287)
道岡 力 東京工業大学, 工学部, 助手 (40262282)
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キーワード | ベアリングレスモータ / 磁器軸受 / リラクタンスモータ / 位置制御 / 非干渉制御 / 超高速モータ |
研究概要 |
従来から使用してきた縦軸形の試作機に加えて、本年度は横軸形の完全非接触ベアリングレスリラクタンス機の試作機が完成したので、特に後者を中心にモータと位置制御系の検討を行い以下の結果を得た。 1.回転機の励磁電流成分と位置制御電流による本来の位置制御力の方向(α軸方向)に対して、回転機のトルク電流成分と位置制御電流による力が直交方向(β軸方向)に生じるため、負荷状態でも安定に軸支持を実現するには、α軸方向力とβ軸方向力との干渉を除去するための補償器が位置制御系に必要である。 2.昨年度導出した5軸制御モータのモデルをもとに補償器の構成法を検討した結果、半径方向の位置制御系2軸当たり10台の乗除算器を必要とすること、鉄心の飽和により位置制御巻線とモータ巻線の相互インダクタンスが変化するために補償器の係数を変化させなければならないことを明らかにした。 3.上記の複雑な処理を高速で実行するためにDSP(Digital Signal Processor)を用いて補償器を構成しなければならない。そこで、処理時間に起因するむだ時間が位置制御系に悪影響を及ぼす。予めこのむだ時間を考慮して制御系を構成する必要がある。 補償器を製作して実験を行った結果、5000rpmでモータ入力約300W、半径方向5kg以上で安定な磁気支持ができること、昨年度導出した位置制御系のモデルが妥当であることを実験でも確認できた。
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