研究課題/領域番号 |
05452180
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研究機関 | 核融合科学研究所 |
研究代表者 |
佐藤 隆 核融合科学研究所, 装置技術研究系, 助教授 (80225961)
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研究分担者 |
岩本 晃史 核融合科学研究所, 装置技術研究系, 助手 (00260050)
田村 仁 核融合科学研究所, 装置技術研究系, 助手 (20236756)
高畑 一也 核融合科学研究所, 装置技術研究系, 助手 (10216773)
三戸 利行 核融合科学研究所, 装置技術研究系, 助教授 (10166069)
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キーワード | ミクロ安定性 / 超伝導マグネット / 密卷マグネット / CICC / 超伝導素線 / 電流転流現象 / ポロイダルコイル / スケーリング則 |
研究概要 |
1.密巻超伝導マグネットのミクロ安定性 この研究成果は、理論解析と3種類の密卷マブネットの特性評価について雑誌論文1(次ページ記載の1番目)に発表された。さらに各種文献に記載された特性についての調査と分析、超伝導線・卷枠など使用材料特性の調査を続行中である。6年度はモデル実験について検討する。 2.CICCマグネットのミクロ安定性 (1)密卷マグネット安定性理論の応用として、CICCの素線周囲の非冷却条件を想定した場合の最適化設計基準を導出し、コイル平均電流密度の蓄積エネルギー・スケーリング則とともに、核融合科学研究所の大型ヘリカル装置(LHD)のポロイダルコイル3対の設計に適用した。本基準は、6年10月の応用超伝導会議において報告する予定である。(雑誌論文5)。 (2)ポロイダルコイルのうち内則垂直磁界(IV)コイルについては、CICC短試料特性が素線特性の本数倍という電流低下なしの良好な結果を得た(雑誌論文2)。IVコイル2台は既に制作完了しており、うち1台の単体冷却励磁試験を平成6年6月に実施する計画であり、その結果も本研究のバックアップデータとなる。 (3)CICC短試料サンプルと16ターンコイルを制作し、素線数本および素線全数をパルス加熱した場合の安定化特性を測定した(雑誌論文3、4)。実験と理論の比較検討を現在行っている。 (4)1本の素線がクエンチしたときに他の素線へ電流が転流する安定性の解析を行い、実験装置を作成し(星野、高畑、三戸、佐藤、他:1993年度春季・秋季低温工学超伝導学会、E2-9(May 1993)219・(November 1993)220)、その実験を平成5年11月に開始した。しかし、電流転流時の超伝導線の電圧変化は測定できたが、ピックアップコイルによる電流転流状況測定はノイズのため不十分であったので、サンプルと測定装置を改良中である。
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