研究概要 |
平成5年度は,等濃線分布から作成されたTree構造モデルより,表情顔(基本表情における"喜び")を用いて実証的な検討を行った。 本方式において,表情変化に伴うTree構造モデルの変化は2つに大別できる。Tree構造自体の変化と各ノード情報の変化である。前者は等濃線分布の包含関係の変化であり(大局的変化),後者は各等濃線の特徴量(形状,大きさ)の変化である(局所的変化)。これらの変化を調査することにより表情の変化の記述を試みた。 上記調査の結果,大局的変化および局所的変化の両方において特徴的なTree構造の変化が認められ本記述モデルの有効性が確認できた。今後は,他の表情(悲しみ・怒り・驚き等)を用いた検討を行う予定である。また,平成5年度に達成できなかったモデルの定式化についても詳しく調査・検討を行う予定である。
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