研究概要 |
本年度の研究は前年までの成果を受けて,それらを総合するとともに,サンプル値制御系の周波数応答の実用的高速算法の開発,そのCADパッケージへの実装およびそのロバスト制御系設計問題への応用を中心として行われた。主たる成果は次の通り: ・周波数応答の計算における新たな2分法アルゴリズムの開発. ・高速サンプリングによる近似計算とその収束. ・それらのCADパッケージ化. ・アクティブ消音へのサンプル値H^∞制御の適用. またこれらの成果による設計・解析手法のディジタル信号処理,フィルタ設計などへの応用についても一定の成果を得た.今後は周波数応答を考慮にいれた設計法、特性解析をこれらの課題に適用し,従来のディジタルフィルタ設計法を越える設計法,同定問題への応用などを研究目標とすることになろう。
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