• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1993 年度 実績報告書

フレッシュコンクリートの材料分離抵抗性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05452225
研究機関埼玉大学

研究代表者

町田 篤彦  埼玉大学, 工学部, 教授 (50008869)

研究分担者 岩下 和義  埼玉大学, 工学部, 助教授 (40203377)
睦好 宏史  埼玉大学, 工学部, 助教授 (60134334)
キーワードフレッシュコンクリート / 材料分離 / 個別要素法 / 流動解析 / スランプ
研究概要

フレッシュコンクリートの流動特性を解析する個別要素法プログラムを作成し、これによってスランプ試験および新たに考案した箱形フロー試験におけるコンクリートの流動状況を解析して検討を重ねた。作成した個別要素法プログラムは、コンクリートをモルタルと粗骨材よりなる2相系とし、モルタルの特性を要素間に配したバネおよびダッシュポットならびに要素間摩擦によって表現したものである。実験および解析結果より、以下の諸点が明らかにされた。
(1)コンクリートの流動特性解析結果に支配的影響を及ぼすのは、要素間の距離が増加するときの抵抗を表すバネの引張許容百分率(バネの作用がおよぶと考える要素相互の最大純間隔/2つの要素の直径の和×100)および粗骨材が平行方向に相対移動するときの距離に関係しない抵抗を表す要素間摩擦定数である。これらを適切に設定すれば、作成した個別要素法によって、スランプフロー値および箱形フロー値を精度よく解析することができる。
(2)ダッシュポット定数は、最終の変形状態には関係しないが、最終に至る前の変形状態に支配的影響を及ぼし、これを適切に設定することによって、時々刻々の変形状態を精度よく解析することができる。
(3)バネの引張許容百分率および要素間摩擦定数は、いずれも、他の条件が同じ時、単位水量あるいは増粘剤使用量と直接的関係があることが明らかとなった。
モルタルの特性とダッシュポット定数との関係を明らかにするとともに、鉄筋その他の障害物が存在するときのコンクリートの流動特性に関する実験および解析を繰り返すことにより、コンクリートの材料分離特性の解明につなげることが今後の課題である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 鍋田克己: "個別要素法によるフレッシュコンクリートの流動シミュレーション" コンクリート工学年次論文報告集. 16(発表予定). (1994)

URL: 

公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi