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1993 年度 実績報告書

光学顕微鏡の高倍率水中画像の鮮明化とステレオ表示法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05452228
研究機関広島大学

研究代表者

田澤 栄一  広島大学, 工学部, 教授 (60155067)

研究分担者 河合 研至  広島大学, 工学部, 助手 (90224716)
宮沢 伸吾  広島大学, 工学部, 助手 (10157638)
米倉 亜州夫  広島大学, 工学部, 教授 (00034372)
キーワード微視的観察 / 光学顕微鏡 / 水中画像 / ステレオ表示 / 水浸レンズ / 画像処理
研究概要

光学顕微鏡を用いたステレオ表示法は,次のようなプロセスにより行われる。
1.光学顕微鏡からのカラー画像情報をすべてデジタル化し,奥行き方向に必要な画像情報を光学顕微鏡から取出し蓄積を行う。
2.奥行き方向のデータから画像の1画素ごとに最も焦点の合っている部分を抽出する。ここでは,物体表面の凹凸,模様,輪郭等がくっきりと映し出される部分では空間周波数が高くなることを利用する。
3.抽出された部分を奥行き方向に取り込んだすべての画像で重ね合わせることにより焦点の合っている部分だけを合成し,視野全体に焦点の合った画像を作成する。
これらのシステムの基本的な骨格は,画像処理を専門とする研究室との共同研究により大方の完成を見ていた。ただし,光学顕微鏡から取出した画像の蓄積を外部ハードディスクにより行っていたため取り込みに時間を要していたこと,ならびに画像の取り込み段階はパーソナルコンピューターによりすべての制御を行い,画像の処理段階ではワークステーションを使用していたため,データの転送等の面においても時間を要していたこと,などの問題点が挙げられていた。本研究課題において本年度購入したグラフィックス・ワークステーションにより,取り込まれた画像をワークステーション内部のハードディスクに蓄積するとともに処理速度の向上が図られた。そのため、これまで1画面の取り込みで約8秒,1画像の作成すなわち約50画面の取り込みに約7分を要していたものが,約1/3にまで短縮することが出来た。また,画像転送過程のフォーマット形式と蓄積過程の画像フォーマット形式を合わせることにより,さらに高速な処理が可能になるものと思われ,取り込み画像はワークステーションのディスプレイに瞬時に表示することが可能となったことから,よりリアルタイムなシステムの構築が行えるものと考えている。
また,本年度の研究課題となっていたレンズの防水法,サンプルの保時方法については,水中浸漬可能なレンズの使用,スライドガラス上にシリコンゴムを用いた貯水壁の作成によるサンプルの保持などにより解決され,コンピューターとステッピングモーターとの連動に関しては,新たに購入したグラフィックス・ワークステーションとステッピングモーター駆動用のコンピューターとの間に,ステッピングモーター駆動命令の信号の転送ならびに画像転送処理終了の信号の転送過程を組み入れることにより解決された。

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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