研究課題/領域番号 |
05452246
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
虫明 功臣 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (50011060)
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研究分担者 |
弘中 貞之 東京大学, 生産技術研究所, 教務職員 (80218859)
沖 大幹 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (50221148)
HERATH Srika 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (80240737)
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キーワード | 雨水貯留浸透施設 / GISデータベース / 分布型水循環モデル / 流出抑制 / 水文情報地図 / 水循環保全 / 都市化 |
研究概要 |
本年度の研究成果の概要は以下の通りである。 1.海老川の人工系流量成分として農業用水量と上水供給量および住宅団地における下水排水量に関する資料を収集し、それぞれの成分の定量化を行った。 2.海老川における水文気象観測データと上記資料の分析を合わせて、1993年における年間水収支図を作成した。 3.海老川流域における各種流域情報(地形、SPOT衛星による土地被覆分類、土壌分布、人口密度、河川流路網、流域界)を50mメッシュでARC/INFOによりGIS化し、地図あるいは実際の人口密度と付き合わせて妥当性を検証した。 4.ARC/INFO中に分布型水循環モデルを組み込み、任意の時間に計算結果を地図化できるアルゴリズムを開発し、水循環モデルの妥当性を流量観測データと比較して検証した。 5.この分布型水循環モデルを用いて、都市化の進展の度合い、雨水浸透施設導入の程度が異なるいくつかのケースについて数値実験を行い、それぞれケースに対する洪水流出成分、人工系流出成分の構成等の相違を比較した。計算結果はハイドログラフ上だけでなく、表面流出量の河道に沿った集中度の分布、土壌水分分布、地下水位分布などを地図上に表現することができるという利点をもつ。
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