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1994 年度 実績報告書

急速凝固時の温度センシングシステムの確立と凝固組織制御に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05452298
研究機関東京大学

研究代表者

梅田 高照  東京大学, 工学部, 教授 (50011078)

研究分担者 永山 勝久  芝浦工業大学, 工学部, 助教授 (80189167)
池田 実  東京大学, 工学部, 助手 (50167243)
キーワード急速凝固 / デンドライト成長 / 熱デンドライト / Nd-Fe-B / 相選択
研究概要

急速凝固法は,微細組織の形成・過飽和固溶体の生成・準安定相あるいは非晶質の形成などによる新しい機能の発現,またニアネットシェイプ製造法として発展が永らく期待されてきた。今後の更なる発展を期すためには,適切な計測法の開発による現象の理解の深化と現象の適切なモデリングによるプロセスシミュレーションが一層必要となり,急速凝固の制御法を確立させることが望まれる。本研究は,定量的な生成相の選択基準・形態予測・偏析予測などを求めるとともに,急速凝固法による磁性材料・構造材料の新たな発展の指針を明らかにする,ことを目的にした。
その結果,本年度の成果として次のような結果が得られた。
1.急冷粉末の凝固過程を,過冷度・球径・粉末と環境ガス間の熱伝達係数を操作変数として解析した。
2.核生成を考慮した結晶成長モデルの構築基板部と接触した融液部の熱測定より,基板部で起こり得る核発生頻度の経験式を導き,これを基に,結晶成長モデルを展開した。
3.Nd-Fe-B永久磁石材料におけるFe相とNd_2Fe_<14>B相との相選択を検討した。この手法により高保磁力合金を発展させるために初期組成Nd_2Fe_<14>B相の生成条件を明らかにした。
4.Nd-Fe-B永久磁石材料における凝固パスを解析し,構成相の体積分率と初期組成の関係を明確にした。また,保磁力を規定する粒界相の種類・生成条件・熱的安定性を検討した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Takateru Umeda: "Boundary Phases in RE(Nd,Pr)-Fe-B Magnetic Materials" Trans.Mat.Res.Soc.Jpn.14B. 987-992 (1994)

  • [文献書誌] Takateru Umeda: "Phase Selection During Growth of Peritectic Systems" Proceedings of 2nd Pacific Rim International Conference on Modeling of Casting and Solidification. (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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