研究課題/領域番号 |
05452326
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
日下 達朗 山口大学, 農学部, 教授 (50038238)
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研究分担者 |
早川 誠而 山口大学, 農学部, 教授 (80038299)
深田 三夫 山口大学, 農学部, 助教授 (20116750)
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キーワード | 降雨量 / 表面流 / 土壌侵食 / 模擬降雨発生装置 / 傾斜・斜面長 |
研究概要 |
傾斜面に沿って降雨量を十分に、かつ自由に発生できる降雨発生装置を用いて、傾斜土層面に生じる雨滴の効果、表面流の変動量および土壌侵食構の形成状況等についての実験を実施することにより、傾斜・斜面長の大きさが土壌流亡に及ぼす機構の一端を明らかにした。実験で得られたデータを基に経営規模の拡大傾向にある長大な圃場からの土壌流亡量とその保全法について全体的な検討を続けている。 今年度の研究で得られた主な実績を挙げると、 1.既設の模擬雨水流発生装置(幅1.5m×長さ2.0)を用いて、降雨量、表面流量、土壌流亡量、侵食溝形成状況の観測を実施した。 2.傾斜・斜面長を一定にした場合に、斜面下流側に沿って雨水流量が安定的に流れるような雨水量配分装置の改良と制御の方法を実験的に明らかにした。 3.斜面の位置、降雨強度および降雨時間に応じて雨水流の掃流力、運搬力等の水理的な特性を理論、実験両面について検討を行った。 4.斜面boxへの土壌の乾燥密度を変えて調整した状態(1.2、1.4、16g/cm^3程度)で表面流を作用させ、土層表面の条件に対する雨水の規模とそのとき生じる侵食状況について定性、定量的な解析を行った。 5.雨水流量の変化と土壌侵食量のデータの集積と整理を通して、降雨量、表面流量および土壌流亡量についての基礎的な関係を明らかにした。
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