研究課題/領域番号 |
05452339
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
土井 正 大阪市立大学, 生活科学部, 講師 (70137181)
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研究分担者 |
綿貫 茂喜 九州芸術工科大学, 工業設計学科, 助教授 (00158677)
宮野 道雄 大阪市立大学, 生活科学部, 助教授 (00183640)
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キーワード | 木質床材 / 性能評価法 / 歩行 / 加速度 / 歩行衝撃 / 筋電図 / 身体動揺 / 高齢者 |
研究概要 |
本年度は、研究計画の最終年度にあたるため、補足実験と全体のとりまとめを行った。 まず、室内における素足による歩行による衝撃加速度の検討を引き続き行った。今年度は、実物のモデル住宅に施工された床暖房フローリング、畳、コルクタイルおよび普通フローリング床(クッション材なし)での歩行実験を行った。被験物は青年5名(20〜26歳)および高齢者5名(64〜69歳)であった。同時に、歩行感および床の硬軟感の主観評価をさせた。その結果、従来の試験床における知見が、実際の住宅においても確認された。歩行衝撃の大きさは高齢者では畳、床暖、コルクタイル、普通フローリング、青年では、コルクタイル、畳、床暖、普通フローリングの順で大きくなった。コルクタイルは、ウレタンのクッション材があり、高齢者のすり足歩行では踵の接地衝撃が小さく、変形しないために畳表による材の変形による衝撃吸収が期待される畳より大きくなった。一方、青年では接地衝撃が大きいことから、材の変形による吸収が生じて結果として、衝撃加速度が小さくなった。以上のように、歩行形態と材質の関係の影響が確認された。 つぎに、立位姿勢の維持による疲労と床材質の関係について評価手法を検討するため、青年被験者2名による予備実験を行った。その結果、床材質による立位姿勢に与える影響については、下腿三頭筋の筋疲労および姿勢制御に伴う身体動揺に大きさによって評価できることがわかった。
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