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1993 年度 実績報告書

大学レベルでの聴覚障害者の適正を考慮した数学教育方法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 05452345
研究機関筑波技術短期大学

研究代表者

渡辺 隆  筑波技術短期大学, 電子情報学科, 教授 (60015865)

研究分担者 内野 権次  筑波技術短期大学, 教育方法開発センター, 教授 (30100811)
安東 孝治  筑波技術短期大学, 電子情報学科, 助手 (50222782)
北川 博  筑波技術短期大学, 電子情報学科, 助教授 (80234243)
藤沢 正視  筑波技術短期大学, 建築工学科, 助教授 (90228982)
川島 光郎  筑波技術短期大学, 電子情報学科, 教授 (70258838)
キーワード数学カリキュラム / 理数系基礎科目 / 聴覚障害学生 / 理工系大学教育
研究概要

理工系大学における数学、物理学などの理系基礎科目の教育においては、基礎的知識や関数、微分、ポテンシャルといった抽象概念をしっかり身につけさせることが重要である。特に聴覚に障害をもつ学生は、全般的学力が健常者に比べて2年程度の遅れがあるので、効率的なカリキュラムの作成が望まれる。本年度に行った研究の概要は以下の通り。
(1)カリキュラム調査
(1)1.筑波技術短期大学の学生の出身校について、その国語、数学、理科のカリキュラムの実態調査を行った。また、この調査結果と本学学生の数学実力テストについての調査結果との比較分析を行い、出身高校におけるカリキュラムと本学入学後の学力についての関係が見い出された。この2つの調査では、出身校を普通高校、公立聾学校、国立聾学校の3つに分類することにより、それぞれの出身校のカリキュラムの特徴とそれぞれのカリキュラムの違いと学力の相関が調べられた。
(2)専門教育と関連理数教育のカリキュラムの関係
(2)1.本学における理数基礎科目のうち数学及び数学関連科目のカリキュラム項目と、専門科目におけるこれらの項目の必要度について調査を行った。専門科目においては比較的早い時期に微分積分の概念を必要とする科目があることが判明した。また、関数の概念、複素平面、ベクトルなどの基礎的項目から、常、偏微分方程式、フーリエ変換、ラプラス変換、固有値、固有ベクトルなど比較的高度な知識や概念を必要とするものまで、広い範囲の項目について専門科目を教える上で必要であることが判明した。従って数学及び数学関連科目では教える項目についての順序については微積分を比較的早期に取り上げる必要があること、また、教える項目を思い切って絞り込んで少なくすることは、専門科目の方の要求からみて不可能であり、基礎から応用までのかなり広い範囲について、きちんと理解させる必要があることが判明した。これらのことから、数学項目のカリキュラムについて、数学及び関連科目と専門科目授業の間で、今後一層の協力、分担が必要であることが判明した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 渡辺隆: "筑波技術短期大学における数学教育" 全日本聾教育研究大会第7回研究集録. 300-301 (1993)

  • [文献書誌] 渡辺隆: "数学実力テストと履修調査で見た学力の傾向" 筑波技術短期大学テクノレポート. 1. (1994)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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