研究課題/領域番号 |
05452352
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
矢島 脩三 京都大学, 工学部, 教授 (20025901)
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研究分担者 |
安岡 孝一 京都大学, 大型計算機センター, 助手 (20230211)
荻野 博幸 京都大学, 工学部, 教務職員 (40144323)
武永 康彦 京都大学, 工学部, 助手 (20236491)
濱口 清治 京都大学, 工学部, 助手 (80238055)
高木 直史 京都大学, 工学部, 助教授 (10171422)
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キーワード | 論理関数処理 / 二分決定グラフ / 並列アルゴリズム / 論理設計支援 / 計算複雑さ / 論理関数 / 形式的設計検証 |
研究概要 |
本研究では、二分決定グラフによる論理関数の効率的処理手法について基礎的な研究を進めたほか、論理関数処理の論理設計支援への応用手法についても研究をおこなった。 1.論理関数処理のアルゴリズム・計算複雑さに関する研究 共有二分決定グラフによる論理関数処理の並列アルゴリズムを提案し、十分なプロセッサ数があれば高い並列性が得られることを示した。これにより、それらの処理の計算複雑さを理論的に明らかにした。また、二分決定グラフによる論理関数の表現能力について、論理回路等の他のモデルとの比較をおこない、二分決定グラフにより効率的に表現できる論理関数のクラスを明らかにした。 2.論理関数処理機構に関する研究 二分決定グラフを用いた論理関数処理について、二次記憶を用いて大規模な二分決定グラフを処理する手法を開発した。これについて実験により評価をおこない、その有効性を示した。また、内容アドレスメモリ(CAM)上で二分決定グラフを処理するための基本的手法を提案した。 3.論理関数処理に基づく設計支援に関する研究 パイプライン制御方式のマイクロプロセッサの形式的検証手法として、順序回路としてモデル化をおこなうことにより検証をおこなう手法を提案した。これにより、従来から研究を進めていた論理関数処理を用いた検証手法を応用した、パイプライン制御方式のマイクロプロセッサの検証が可能となり、その基礎的実験をおこなった。
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