• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1994 年度 実績報告書

論理による発見・創造過程のモデル化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05452360
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

古川 康一  慶應義塾大学, 政策・メディア研究科, 教授 (10245615)

研究分担者 今井 むつみ  慶應義塾大学, 環境情報学部, 助手 (60255601)
向井 国昭  慶應義塾大学, 環境情報学部, 助教授 (80245597)
石崎 俊  慶應義塾大学, 環境情報学部, 教授 (00245614)
キーワード科学的発見・創造過程 / 帰納論理プログラミング / 発想推論(アプダクション) / アナロジー / 新述語の導入 / 機械学習の並列化 / 技能獲得
研究概要

発見・創造過程の理論モデルを、アナロジーを中心に考えてきたが、帰納論理プログラミングの調査の結果、全体の枠組としては、帰納論理プログラミングシステムを採用することが、モデル化にとってより適していることが明らかとなった。すなわち、帰納論理プログラミングシステムを発見・創造過程のモデルの中心に置き、それを拡張する形で、その外側にアナロジー機能を付け加えれば良いことが明らかとなった。アナロジー機能は、高階概念とも密接に関係しており、それを、新述語の導入によって実現し、そのように拡張された背景知識を帰納論理プログラミングシステムに供給することによって、高階概念、あるいは、アナロジーを伴った発見・創造過程をモデル化できる見通しを得た。
この新述語の導入法は、帰納論理プログラミングの機能拡張となっていることも明らかにした。すなわち、応用領域に関する適当な概念階層を新述語の導入によって定義することによって、帰納論理プログラミングシステムにおける学習がより進んだり、学習速度が著しく向上したりする。ただし、概念階層が不適当であったり、例外を含んでいるような場合には、簡単ではない。このような概念化の延長として、誤差や、曖昧性の扱いを検討中である。
帰納論理プログラミングの実行効率の向上については、PROGOLというシステムの並列化を現在進めており、そのための基本設計をほぼ完了した。
技能獲得については、現在、予備調査の段階である。データの解析手法についての検討を行なった。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] N.Yagi..K.Shimazu.,K.Furukawa.,A.Kimura: "MGTP Application Study to Inductive Logic Programming" Fifth Generation Computer Systems 1994. (1994)

  • [文献書誌] 石崎 俊、田中 茂範、今井 むつみ: "柔軟な意味解析のための概念空間の定量化" 情報処理学会 自然言語処理研究会. 100. 17-24 (1994)

  • [文献書誌] 井佐原 均、石崎 俊: "機械翻訳システムCONTRASTにおける概念表現" 情報処理学会 論文誌. 35. 1029-1041 (1994)

  • [文献書誌] K.Mukai: "Constraints on Coalgebras" International conference on information-oriented approaches to Logics,Languages,and Computation. (1995)

  • [文献書誌] K.Mukai: "A Foundation of Information Subsumptions" IEICE(電子情報通信学会). TL94-13. (1995)

  • [文献書誌] M.Imai.,Gentner,D&N.Uchida: "Children's theories of word meanings,The role of shape similaritv in early acquisition" Cognitive Development. 9. 45-75 (1994)

URL: 

公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi