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1993 年度 実績報告書

情報ネットワークのセキュリティ強度評価法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 05452362
研究機関北陸先端科学技術大学院大学

研究代表者

篠田 陽一  北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (50206108)

研究分担者 黒澤 馨  東京工業大学, 工学部, 助教授 (60153409)
植松 友彦  北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (60168656)
岡本 栄司  北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (60242567)
キーワードセキュリティ / 暗号 / 認証コンピュータウイルス / シミュレータ / システムインテグレーション / 情報ネットワーク / ディジタル署名
研究概要

情報ネットワークのセキュリティ強度評価法の研究を進めるに当たり、今年度は、特に今問題になっているウイルス対策の観点から、強度評価手法を検討した。具体的には、次の2テーマについて研究した。
1.ウイルス拡散シミュレータの構築
ネットワークにウイルスが侵入したときの汚染の広がりの様子を明らかにするために、ウイルス拡散シミュレータを作成した。解析手法では、現実のネットワークのように形状が複雑なものに対しては、ウイルスが増殖・拡散していく過程やワクチン投与後の鎮静過程を求めることができない。そこで、ネットワークやウイルスをモデル化してモンテカルロ・シミュレーションをおこない、ネットワーク形状による拡散状況の違いを調べた。モデル化に際しては、各種ウイルスを詳細に調査・分析した。この結果、ウイルスに対するネットワークのセキュリティ強度、すなわち、ネットワークの形状の違いによる耐ウイルス性を評価することができた。
2.認証方式の評価
ネットワークのインテグレーションに適したウイルス対策認証方式の調査を行った。主に、公開鍵暗号系を基にしたディジタル署名を調査し、計算量や所用メモリを見積もって適性を評価した。調査した方式は、国内外を問わず、発表されてから数年間以上安全性上問題のない方式を網羅した。今後は、実際にインプリメントして、適性をあらゆる面からチェックし、必要に応じて改良または新規提案を行う予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 千石 靖: "ネットワークにおけるウイルス拡散シミュレーション" 1993年情報理論とその応用シンポジウム予稿集. (1993)

  • [文献書誌] 岡本 栄司: "コンピュータウイルスの現状と対策" 平成5年電気・情報関連学会連合大会講演論文集. 193-204 (1993)

  • [文献書誌] 岡本 栄司: "秘密分散管理方式の構造と複雑さについて" 1993年暗号と情報セキュリティシンポジウム予稿集. (1993)

  • [文献書誌] 土井 洋: "集合族における極小集合決定アルゴリズムとその応用" 情報処理学会アルゴリズム研究会. 57-61 (1993)

  • [文献書誌] 岡本 栄司: "コンピュータウイルスとその対策" 電子情報通信学会誌. 642-645 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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