研究課題/領域番号 |
05452363
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
寺田 浩詔 大阪大学, 工学部, 教授 (80028985)
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研究分担者 |
許 炎 大阪大学, 工学部, 助手 (00243171)
岩田 誠 大阪大学, 工学部, 助手 (60232683)
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キーワード | 多面的図的仕様記述 / データ駆動パラダイム / CASE / 協調的要求分析 / プログラム自動生成 / 自律分散処理 / 自己適用的システム実現法 / 動的データ駆動型マルチプロセッサ・システム |
研究概要 |
本研究の目的は、自然な仕様記述から高度並列に実行可能な目的プログラムを直接生成する体系を、データ駆動パラダイムを理論的基盤として、確立し、ソフトウェアシステムの保守性の大幅な向上の基礎を提供することにある。研究初年度である本年度は、本図的仕様記述体系の有効性を実証するため、仕様記述の処理系自身の仕様記述ならびにその変換に必要な機能の拡充を行なった。これらの成果は以下のように要約される。 i.仕様記述形式の拡張: 応用プロセスのアルゴリズムに応じて、柔軟に高効率に実現可能な構造体データ処理の図的仕様記述手法として、アルゴリズム毎に固有のデータビュー、ならびに、これらを統合した階層的データビューの表現法が、柔軟な構造体データ処理構造の生成には必須であることを明らかにした。 ii.データ駆動型中間言語の拡張: 多重ストリームを対象にしてスループットを極小化できる状態遷移処理構造、ならびに、共有データ・アクセスの相互排他の期間・範囲を最小化できる構造体データ処理構造をそれぞれトークン・ストリームに対する処理構造として定式化した。 iii.基本処理系のデータ駆動型並列実現法の検討: 基本処理系のデータ駆動型並例実現法のプラットフォームとして、設備備品として申請したWS上のプロセッサシミュレータと試作プロセッサ・ボードとを有機的に活用した、エミュレータを設計し、実現した。
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