研究課題/領域番号 |
05452366
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
井上 紘一 京都大学, 工学部, 教授 (70026079)
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研究分担者 |
幸田 武久 京都大学, 工学部, 助教授 (60205333)
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キーワード | 知的統合 / 安全性評価 / ルール型知識 / 整合性 / 矛盾 / コンパイル / エキスパート・システム / ヒューマン・エラー |
研究概要 |
研究計画の初年度は、「研究目的・研究実施計画」の内、「知的統合システムの作動原理である格納知識とオペレータである人間に教授される知識の矛盾や整合性の検証方法の検討」について主に考察した。その中でも特に、IF-THENのルール型で表された知識の整合性の検証方法や誤りの抽出方法を開発、検討した。 ルール型で表された知識を構成する命題が属性と属性値の形で表現される場合に、属性間の推論関係に着目して、入力仮説、中間仮説、最終仮説の3種類に分類でき、かつこれらの階層関係から閉じた部分空間であるモジュールを同定する簡単な方法を得た。モジュールによる部分空間に分割することにより、検証すべき知識空間の組み合わせ的爆発を抑制することができた。モジュール内では、下位知識で上位知識を表現する方法で、中間仮説や最終仮説を入力仮説の論理関係で表現することにより、矛盾した知識や冗長な知識を検出することが可能となった。また、ここの知識を利用して効率的な推論を行うための知識の再構築方法についても検討を行った。入力仮説と最終仮説の論理関係を再構築するものであり、順番にどの入力仮説を調べていけば最も効率よく真の最終仮説に至るかを示すものである。現在の考えられる最終仮説候補から真の仮説を識別する問題と考えて、その観点からの入力仮説を導出する方法を推論の誤りを考慮して導出した。 また、従来の安全性評価方法の知的統合システムの安全性評価への適用性について検討し、動的な相互作用を考慮する必要があり、静的な論理モデルのみでなく時間的変化を考慮できる動的なモデルが必要なことが明らかになった。。
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