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1995 年度 実績報告書

知的統合システムの安全性評価に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05452366
研究機関京都大学

研究代表者

井上 紘一  京都大学, 工学研究科, 教授 (70026079)

研究分担者 幸田 武久  京都大学, 工学研究科, 助教授 (60205333)
キーワード知的統合 / 安全性評価 / 故障診断システム / リスク / 診断手順 / 意思決定 / ヒューマンエラー / チーム作業
研究概要

本年度は、前年度までに得られた研究成果を基に、知的統合システムの安全性評価法を総合的に検討した。
1.誤診断とそのシステムに及ぼす影響を考察するために、誤診断損失を評価規範とする故障診断手順の最適化法を提案した。これによりシステム故障を引き起こす最小カットセットを最短手順で見出すことができる。
2.エネルギーフローに注目したボンドグラフ解析法を用いた故障診断システムを提案した。この手法によれば、故障モードの影響を定性的にかつ定量的に評価することができる。
3.上述の原理に基づく故障診断システムをワークステーション上に構築し、本年度購入したパーソナルコンピュータをX端末としたオペレータ実験を行い、故障診断システムを安全性評価に適用した場合の問題点を検討した。
4.階層構造をもつ複数のオペレータによる意思決定問題を考察し、オペレータがあいまいな判断をした場合のチームとしての最適意思決定法を提案し、オペレータのあいまいな判断がチームとしてのパフォーマンスに及ぼす影響について具体的に検討した。
5.複数のオペレータが集団としての意思決定を行う方法として階層化意思決定法(AHP法)がある。この手法において用いられる一対比較行列に対する新しい整合性判定のための対数二乗誤差整合度を導入し、これを用いて、不整合な一対比較行列の対話的修正法を提案した。
6.複数のオペレータからなるチームによる作業を対象として、チーム行動におけるヒューマンエラーの伝播モデルを構築し、その評価法について検討した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Takehisa Kohda: "An Optimal Test Sequence to Identify Minimal Cut Set Causing System Failure" Proc. Int. Conf. on PSAM and Application. 1. 285-290 (1995)

  • [文献書誌] 井上紘一: "階層化意思決定法(AHP)による新しい整合度とその応用" 計測自動制御学会論文集. 31. 1502-1509 (1995)

  • [文献書誌] 幸田武久: "チーム行動におけるヒューマン・エラー解析" 第11回ヒューマン・インタフェース・シンポジウム論文. 805-810 (1995)

  • [文献書誌] 井上紘一: "あいまいな判断を含んだチームによる意思決定" Human Interface News ans Report. 11. 23-30 (1995)

  • [文献書誌] Takehisa Kohda: "System Failure Analysis Based on Energy Flow Concept Model" Proc. Int. Conf. on PSAM. (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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