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1993 年度 実績報告書

船舶操船者のエラー発生の要因及び確率とその定量的安全性評価について

研究課題

研究課題/領域番号 05452367
研究機関富山商船高等専門学校

研究代表者

遠藤 真  富山商船高等専門学校, 商船学科, 助教授 (40149919)

研究分担者 村山 義夫  (財)海上労働科学研究所, 研究第1部, 主任研究員
山崎 祐介  富山商船高等専門学校, 商船学科, 教授 (90132597)
キーワード人間機械系 / ヒューマンエラー / 安全工学 / 労働環境 / ストレス / 人間中心の自動化 / システム工学 / ヒューマンモデル
研究概要

主たる海難原因である人間の過誤(70%)の効果的防止を目指し、操船者ヒューマンエラーを含む安全性評価法の確立を試みている。本研究は操船者ヒューマンエラー評価モデルの構築を具体的目標として,次記する3種類のアプローチにより研究を進めている。
(1)操船者ヒューマンエラーに関する制御工学/人間工学的解析
船舶の操船機器,操船局面,発生するヒューマンエラーについて調査,解析する。
最近の船舶に装備することの多いジョイスティックコントローラの操船能力評価をシミュレータ実験により実施し,発表した。
(2)操船者ヒューマンエラーに基づく海難事故特性の解析
海難事故の統計的解析,代表的事故の海難審判裁決録での詳細な解析を行なう。操船者のタスク調査,タスクアクションツリー上のエラー確率の推定を実施する。過去10年間の海難審判裁決録を調査し,居眠り海難について解析し,2編の論文を発表した。
(3)操船者ヒューマンエラーに関する生理学的/心理学的解析
実船での脳波・ポリグラム・心拍数計測,労働実態調査を行い。運航環境及びストレスとヒューマンエラーとの相関を決める。実船での予備計測実験を終了した。
以上のアプローチの方法論検証とヒューマンエラー評価モデル構築の為に,499GT2隻,699GT1隻の3種実船へ乗船観測し,記録を発表する予定である。又,数回の討議に基づき,制御機能,人間機能,労働環境,運航目的の4要素からなるヒューマンエラー評価モデルの構造的骨格が決定された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 村山義夫・山崎祐介・遠藤 真・高橋 勝・日當 博喜: "居眠り海難の分析-II.-居眠り要因の構造分析-" 日本航海学会論文集. 第90号(発表予定). (1994)

  • [文献書誌] 遠藤 真・山崎祐介・村山義夫・高橋 勝・日當 博喜: "居眠り海難の分析-III.-海上居眠り事故の特性-" 日本航海学会論文集. 第90号(発表予定). (1994)

  • [文献書誌] 遠藤 真・小林弘明: "ジョイスティックコントローラ装備船の離着桟操船能力-II.-シュミレータ実験による評価-" 日本航海学会論文集. 第90号(発表予定). (1994)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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