研究課題
1.前年度の冬期間データ('94.01-05)を'94.5月に回収し、解析を行った。国道39号線・石北峠では、橋梁路面温度は一般路面温度よりも大きく変化し、気温より低い最低温度を示した。トンネル・覆道部は日変化は小さいが季節変化の位相が遅れ、5月まで0℃以下の凍結条件が続いた。2.今年度冬期間データ('94.12-'95.05)収集のために下記の自動測定装置を設置した。(1)国道39号線・石北峠赤岩橋付近:一般路面、橋梁部路面、橋梁部裏面、覆道路面の表面温度測定用に赤外放射温度計、気温計、風速計、天空放射用放射温度計(2)国道333号線・端野トンネル:トンネル内に路面温度・壁面温度用赤外放射温度計、風速計、気温計およびトンネル外に路面温度用赤外放射温度計(3)北見工業大学構内:天空長波放射測定用に精密赤外放射計、天空用赤外放射温度計3.冬期間路面の赤外画像観測を行った。1995年1月17-18日に39号線石北峠において3時間毎赤外カメラ24時間観測を実施し、路面温度の日変化を観測した。同時に路面上積雪におけるゴムタイヤ摩擦試験を行った。4.航空機からの国道39号石北峠頂上付近から留辺蘂町に至る赤外カメラ観測を実施した。前年度航空機観測は側方窓からの斜め撮影であったが、今年度は中型機による真下方向撮影を行った。5.橋梁部における路面温度シミュレーションを有限要素法により行い、代表的放射温度環境におけるシミュレーションが実測データとよく一致することを確認した。6.測定された路面温度と北海道開発局による39号線石北峠・路面気象条件データを比較し、数時間前気温から翌朝6時路面温度を予測する試みを行った。前日18時気温および3時間気温変化から各路面温度を予測する関係式を求めた。7.凍結防止用ロードヒ-ティングの最適電力運用のための実験観測を北見工業大学構内で行った。