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1993 年度 実績報告書

ヤマセの発現機構と予測に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05452373
研究機関広島大学

研究代表者

浅井 冨雄  広島大学, 総合科学部, 教授 (80025288)

研究分担者 力石 國男  弘前大学, 理学部, 助教授 (70038561)
高橋 日出男  広島大学, 総合科学部, 助手 (40202155)
福岡 義隆  広島大学, 総合科学部, 教授 (00007361)
キーワードヤマセ / 北東気流 / 気団変質 / 混合層モデル / 湿潤対流混合層 / 放射冷却 / エントレインメント / オホーツク海高気圧
研究概要

暖候期に北太平洋西部を吹走する北東気流が本邦東北部に達するまでに海洋上で大気境界層の変質が行われる。ヤマセをもたらす冷湿な気流の形成にはオホーツク海での気団変質過程が最も重要な役割を果たすであろう。平成5年度には混合層モデル(浅井、1978)を活用して、「ヤマセ気流」の気団変質過程を考察するため下層雲の形成を伴う湿潤対流混合層の消長について数値実験を行った。湿潤混合層の発達機構において(1)混合層の雲頂での長波放射冷却と(2)乾燥した空気の混合層へのエントレインメントとの相互作用過程が「ヤマセ気流」の消長を解明する鍵の一つであることが示された。
海霧や下層雲の分布から北東気流の発生から消滅に至るまでの過程を追跡するため、通常の気象観測資料の他に衛星雲画像の収集・整理・解析を行いつつある。また、北東気流時の海面を通しての熱輸送量を気象衛星やロボットブイの観測資料等を用いて評価すること、オホーツク海高気圧の動態とモンスーン、梅雨前線などとの関連を調べることも試みつつある。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 浅井 冨雄: "冬季日本海上に発生する帯状雲と小低気圧の数値実験" 天気. 40. 388-392 (1993)

  • [文献書誌] Tomio Asai et,al: "Observation of Temperature and Velocity from a Surface Buoy Moored in the Shikoku Basin(OMLET-88)-An Oceanic Response to a Typhoon-" Journal of Oceanography. 49. 397-406 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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