研究概要 |
1.観測の経過 研究計画調書作成当時は普賢岳の噴火がなお継続している場合と噴火活動が終息に向かいつつある場合の2通りを考えて計画を立てたが,実際は噴火が継続しているため現地での火砕流発生観測を実施した.年度後半になって溶岩円頂丘の内成的成長が卓越するようになって火砕流の発生状況も変化してきたが,その状況は計画通りビデオ画像に集録することができた. また,長期的な発生状況の推移を把握するため,九州大学島原地震火山観測所の観測データの提供を受けて解析を開始した. 2.火砕流発生状況のモデル化 噴火開始当初から現在に至るまでの火砕流発生機構を今のところ次の様に考えている. (1)91年6月頃,溶岩円頂丘の爆発に伴うプレー型火砕流の発生期 (2)93年夏頃まで?,溶岩円頂丘の崩落によるメラピ型火砕流の発生期 (3)92年12月以降,溶岩円頂丘の内成的成長に伴う溶岩と火砕物斜面の崩落 3.研究発表 研究の途中経過は随時日本火山学会及び国際火山学会議等において発表している.
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