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1994 年度 実績報告書

雲仙普賢岳の火砕流発生とその災害評価

研究課題

研究課題/領域番号 05452378
研究機関北海道大学

研究代表者

宇井 忠英  北海道大学, 理学部, 教授 (10007164)

研究分担者 佐藤 博明  広島大学, 総合科学部, 助教授 (60019495)
キーワード火砕流 / 雲仙普賢岳 / 火山災害 / 溶岩ドーム / ビデオ画像
研究概要

本研究の目的は次の4項目であった。
◎火砕流の発生前に溶岩円頂丘ではどのような事象が起こるか画像記録に捕らえること。
◎噴火開始当初からの火砕流発生機構の長期的な変動を解析すること。
◎研究期間において実施可能な範囲で堆積物の堆積構造・層序と分布について地質学的な調査をすること。
◎普賢岳の先史時代の火砕流及び他の活火山の同じ型の火砕流との比較研究を行い、溶岩円頂丘崩落型の火砕流発生と分布の特性を明らかにして災害の評価に資すること。
以下の各項目の研究実績の概要を記す。
1.画像記録:合計28回の火砕流について、その発生前後に発生源で起こる事象を精度の良いズ-ム画像に捕らえた。この画像を解析することにより、ドーム崩落型の火砕流の発生機構について従来より詳しい精度でモデルを構築した。
2.長期的な変動:九州大学島原地震火山観測所から火砕流発生に伴う震動波形のデータベースの提供を受けて、溶岩ドームの成長過程と火砕流発生機構との対応を検討した。
3.堆積構造・層序と分布:研究期間内には火山活動が依然継続中であり、危険性を伴うため、この項目については一部に予察を行ったのみであり、特に実績はない。
4.比較研究・災害の評価:主に文献調査によって日本の第四紀火山の小規模火砕流のデータベースの構築を試みた。最近1万年の間に0.1km^3以上の規模の火砕流は1000年に約2回起こっていること、0.01km^3未満の規模の火砕流で、2000年前以前に発生したものは地質記載から欠落していると見られることが判明した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 宇井忠英,隅田まり、大学合同観測班地質グループ: "メラピ型火砕流の発生過程-雲仙普賢岳第6ドームでの観測結果" 火山. 38. 45-52 (1993)

  • [文献書誌] 宇井忠英: "雲仙普賢岳の火砕流" 月刊地球. 15. 506-511 (1993)

  • [文献書誌] 宇井忠英、中田節也: "雲仙普賢岳の噴火と災害" 学術月報. 47. 324-328 (1994)

  • [文献書誌] H.Sato,T.Kitamura,M.Kusakabe,S.Nakada: "Poregas pressure of the explosive 1991 dome Iava of Umzon volcano,deduced from water content of avrtrix glass(a preliwinary result)" Proc.Oji Conf,Physics of Uapor Explosion. 251-254 (1993)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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