研究分担者 |
石川 忠晴 東京工業大学, 総合理工学研究科, 教授 (50159696)
野池 達也 東北大学, 工学部, 教授 (90005398)
須藤 隆一 東北大学, 工学部, 教授 (70109916)
田中 仁 東北大学, 工学部, 助教授 (30171755)
後藤 光亀 東北大学, 工学部, 助教授 (80134013)
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研究概要 |
1.真野・後藤は1994年7月より1994年10月まで,宮城県中原貯水池における連続自動観測と定期採水による水質項目の分析を実施した.この間に9月に集中豪雨による出水があり,大量の浮遊物質,栄養塩が貯水池内に流入した.これに伴う水質の変化過程を分析するとともに,数値シミュレーションにより,DOとクロロフィルaの空間的・経時的変化を再現し,藻類の増殖・沈降過程を明らかにした. 2.石川は宮城県七ケ宿貯水池および流入河川において,洪水時に流入する懸濁物質の観測を行い,洪水時系列と懸濁物質の粒土組成の関係,および貯水池内での懸濁物質の挙動について考察した.また,2週間毎の貯水池成層観測から,クロロフィルaの空間分布について考察した. 3.田中は宮城県志津川湾において,水温急変現象とこれに伴う溶存酸素の変化を観測した.その結果,水温変化のパターンを3種に分類し,その内の一つについて,水温低下量の算定式を提案した. 4.須藤はMicrocystis aernginosa(藍藻類)とScenedesmus acuminatus(緑藻類)の連続混合培養を行い,30度CでN/P比が高く(20〜40)なった場合に,藍藻類の優占化がおこり,また藍藻類によるリンの過剰摂取が確認できた.これは実湖沼での観察と概ね一致している.
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