研究課題/領域番号 |
05452406
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
英保 茂 京都大学, 工学部, 教授 (40026117)
|
研究分担者 |
関口 博之 京都大学, 工学部, 助手 (90243063)
八村 広三郎 京都大学, 工学部, 助教授 (70124229)
|
キーワード | 超音波断層像 / 3次元メモリ / 3次元表示 / 画質改善 / 任意断面表示 |
研究概要 |
本研究は、超音波診断法の簡便性、繰り返し検査可能性などの特色を生かして、体内臓器の3次元形状や拍動状況の表示、さらに、診断情報の抽出と表示などを行う、無侵襲多次元超音波臓器形状ビジュアライゼーションシステムを開発しようとするものである。 本年度の研究においては多次元データを格納表示するためのシステムを、ワークステーション上で構成するシステムを作成すると共に、パーソナルコンピュータに付加するメモリシステムを作成し、3次元データからの高速断面切り出し法、3次元形状の高速表示に関する検討を行い、パーソナルコンピュータにてリアルタイムに断面切り出し、また、3次元表示するためのシステムを構成した。また、超音波断層データをプローブの位置・角度情報と共に取り込み、3次元データを構成する実験を行うと共に、データ取得上の問題点、特に無データ域への補間データの作成法、ノイズ除去フィルタ等について、各種のアルゴリズムの実験検討を行った。この際に、多重時刻データを積極的に用いることにより、データの品質向上がはかれることも確認できた。 今後、3次元データの取得実験を通じての問題点をさらに検討していくことが必要であり、また、拍動心臓データ(4次元データ)に対する処理に適用し、動画像処理・多次元イメージ処理への応用を計るとともに、臨床現場で超音波診断装置およびプローブ位置情報計測システムと組み合わせて使用することにより、実時間に近い速度で臓器形状の表示が可能なシステム構成を検討する予定である。
|