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1993 年度 実績報告書

九州地方のネオテクトニクスの研究

研究課題

研究課題/領域番号 05453001
研究機関熊本大学

研究代表者

村田 正文  熊本大学, 理学部, 教授 (00004309)

研究分担者 板谷 徹丸  岡山理科大学, 蒜山研究所, 教授 (60148682)
長谷 義隆  熊本大学, 教養部, 助教授 (40040109)
中田 正夫  熊本大学, 理学部, 助教授 (50207817)
小畑 正明  熊本大学, 理学部, 教授 (20126486)
尾田 太良  熊本大学, 理学部, 教授 (60108454)
キーワード九州 / 宮崎層群 / 微化石年代 / 放射年代 / 肥薩火山区 / 火山層序 / 八代海 / 音波探査
研究概要

宮崎層群の岩相層序学的調査をすすめ、現在までに岩相層序の大綱を把握し、微化石年代をあきらかにするために試料の採取をおこない、現在処理中である。また、コアラーによる古地磁気用の試料も採取した。更に、本層群に挟在する凝灰岩による対比と年代測定のための試料を採取した。測定試料は全て、斜長石を用い、25-100meshに篩分けした後、超音波洗浄器で洗浄を行った。Kの定量はメノウ乳鉢で粉末化した試料を約100mg秤量しHF、HNO_3で分解させ、Csを2000ppm干渉成分の抑制のために用い炎光分光分析計で測定した。測定誤差は2%以内であるが年代の誤差を求める際には5%で計算を行った。Arの分析は岡山理科大学蒜山研究所設置の単収束質量分析計を用い、_<38>Arをスパイクとする同位体希釈法で行った。2gに秤量された試料は吸着Arを除去するために約200°Cで24時間予備加熱を行った後、1500°Cで試料ガスの抽出を行った。活性ガスの除去にはTi-Zrゲッターを用いた。6層準の凝灰岩について約7Ma〜1.5Maの間の結果を得た。なお、今後詳細な検討を更に続ける予定である。
肥薩火山区の層序学的調査をすすめ、基盤の凹凸を埋めて、まず基盤岩類起源の礫岩から始まり、直上に安山岩質の火山性物質が厚く堆積し、場所により凝灰質の水成岩(例えば人吉層上部)を挟むことがあきらかになった。さらに、火山活動の後半には、各地に溶岩台地を形成していたことが明らかになった。今後、より詳細な火山層序を確立し、年代測定を行う予定である。
八代海中部の海底地質調査は、平成5年11月16〜19日にかけてユニブーム型地層探査機を用いて実施した。それらを解析した結果、御所浦島および獅子島の東方には北東-南西系の断層集中部があり、それらの一部は地溝を形成していることが判明した。

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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