研究分担者 |
豊原 富士夫 熊本大学, 理学部, 講師 (20011752)
岩崎 泰穎 熊本大学, 理学部, 教授 (40013750)
板谷 徹丸 岡山理科大, 自然科学研究所, 教授 (60148682)
長谷 義隆 熊本大学, 教養部, 助教授 (40040109)
小畑 正明 熊本大学, 理学部, 教授 (20126486)
尾田 太良 熊本大学, 理学部, 教授 (60108454)
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研究概要 |
宮崎層群には多くの凝灰岩の分布が認められているが、一ツ瀬川沿いのルートでの現地調査による層位学的検討と構成鉱物の組み合わせから7層準については鍵層として追跡される。またEPMAによる火山ガラスの主成分組成もその結果を支持するものである。さらに浮遊性有孔虫層序と比較し宮崎層群の堆積地質年代は約7Maから2Maであり浮遊性有孔虫層序と矛盾しないことが明らかになった. 宮崎市西北部に分布する宮崎層群の層序を明らかにするため,宮崎県国富町及び綾町に分布する宮崎層群の詳細な調査を行い,狭在する凝灰岩の追跡と浮遊性有孔虫化石層序の検討を行った。その結果,FDR-8においてPulleniatina primalisの初産出層準が,FDR-14においてGlobolotalia tumida tumidaの初産出層準が確認された.このことは千畑凝灰岩のK-Ar年代値と矛盾しない.以上のことから北部分布域の宮崎層群の下部層にZone N17(Blow,1969)の下部の存在が確認され,中新統の分布が広範囲に渡ることが判明した. 九州の後期新生代の火山活動域の1つである南部九州の肥薩火山区に隣接する球麿山地の隆起運動の実体について検討した。球磨山地では少なくとも鮮新世の前期に隆起運動が開始され、傾動運動が進行している。一方、肥薩火山区南部では、その後の火山活動による地層は、基盤の低地を埋積するように分布している。 八代海中部地域において反射地層探査の解析を行い、層序区分と海底活断層の分布について明らかにした。その結果、反射面のパターンにより5層に分けることが出来、中部層は特徴的で、2つの断層によって変位しており、活断層である事が明らかになった。東シナ海で採取されたピストンコアについて年代測定を行った結果、3万年以降の堆積物であることが判明した。
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