本年度、名古屋大学から東京大学への転任に伴い、フーリエ変換分光器の移設を行ない、再調整を進めた。その結果、移設前の性能を再現していることを確認した。 40-70GHz領域でのフーリエ変換分光を行うために、ガン発振器のフェーズロックシステムを整備し、動作を確認した。次に、ファブリーペロー共振器へのマイクロ波の結合について、同軸ケーブルを改造したアンテナを試みたが、周波数帯域を広くとって良好な結合を得ることは困難であることがわかった。特に高い周波数では結合が著しく悪い。そこで、カップリングホールを利用した結合を行うなうこととし、その設計、製作を進めている。この部分が解決すれば、分光器としての動作確認と調整を行なうことができる。
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