研究概要 |
本研究は加圧熱収縮を利用して、超微小プラスチック歯車を創成したことについて述べたものである。機械システムを微小化することにより、より微小な動きを実現でけきる。プラスチックは多くの長所を持っている反面、短所もいくつかある。実験では、多軸延伸法によりフイルム状にしたプラスチック板に機械加工を行い、歯切りした。機械加工することで、高精度な歯車が得られる。その後、加圧熱収縮により超微小歯車を得る。収縮率は多軸一様であるため、機械加工精度はそのまま保たれる。 実験の結果、モジュール0.04,外形1mm以下の歯車の製作が可能となった。歯形精度、寸法精度も高く、今までにない高精度の歯車を得ることができた。これらの歯車は歯幅の大きいものが可能であり、多くの応用が期待される。 平成3年度の研究は加圧熱収縮によって超微小歯車を加工うする方法を開発した。平成6年度の研究は一次加工でプレス加工による、より高精度な歯車を加工し、二次加工として加圧熱収縮加工を行った。本加工で圧力、温度と加工された超微小歯車形状の関係を実験により求めた。実験の結果として、超微小プラスチック歯車の外径と歯形を測定した。高精度の歯車を得ることができた。この加工方法が今後応用されることが期待される。
|