平成7年度は、これまでの研究を継続するとともに、総括をした。すなわち、セラミック半導体であるチタン酸バリウムにアクセプター(Mn)及びドナー(Sb)を添加し、O_2-HIPによる高い酸素分圧雰囲気での熱処理により、アクセプター準位密度と同様に、アクセプター準位の伝導帯下からの差をとったエネルギーギャップも増加することを解明した。 次に、リラクサ-PMN(Pb(Mg_<1/3>Nb_<2/3>)O_3)を取り上げ、高温におけるインピーダンス解析法の適用を試みた。その結果、パイロクロア相が関与していると思われる新たなキャパシタンスが粒子と電気的に直列に存在していることを見出した。しかし、Brick LayerモデルとMaxwellモデルの適用に、新たな工夫が必要であることがわかってきたので、もう少し本研究を継続する予定である。
|