有用タンパク質の生産性を高める試みとして、無細胞系におけるタンパク質生産システムを構築した。本システムを用いることにより、精製プロセスの簡素化非天然アミノ酸を含むタンパク質の合成等細胞を用いるタンパク質生産系に出来なかった点を解消できる。 本研究の初年度に於てすでにプロテインAを本システムで生産し、その際用いられるmRNAを固相へ固定化することにより、3'-エキソヌクレアーゼ、5'-エキソヌクレアーゼエンドヌクレアーゼの3つのmRNA分解酵素による分解が抑制されることを明らかにした。 本年度は前年度の知見を基に安定化されたmRNAのくり返し使用性、連続使用性を明確にし、更に発光酵素であるルシフェラーゼの生産を本システムで行い、付加価値の高いタンパク質の生産も可能であることを明らかにした。
|