研究課題/領域番号 |
05453163
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
室伏 旭 東京大学, 農学部, 教授 (00011916)
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研究分担者 |
中嶋 正敏 東京大学, 農学部, 助手 (50237278)
鈴木 義人 東京大学, 農学部, 助手 (90222067)
山口 五十麿 東京大学, 農学部, 助教授 (00012013)
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キーワード | ジベレリン / 抗ジベレリン抗体 / 一本鎖抗体 / トランスジェニック タバコ |
研究概要 |
抗ジベレリンA4(GA4)抗体の一本鎖抗体(scFV)遺伝子を構築し、E.coliを形質転換して、scFVを作らせた。scFVは、不溶性の沈殿として回収された。そこで、これを尿素で変性させて可溶化し、再構成を試みたが大部分は沈殿となり可溶性のscFVは得られなかった。得られたscFVを懸濁し、トリチウム標識GA4との結合性を検定したところ、微弱ながらscFVの量に依存した結合が認められた。 先のscFVをバイナリーベクターを用いるアグロバクテリウムの系によりタバコに導入し、形質転換されたカルスを得た。これをオーキシン、サイトカイニンを含む培地で培養し、再分化を行わせ、10この再分化個体を得た。再分化個体のmRNAを抽出し、ノーザンハイブルダイゼーションを行ったところ、いずれの個体からもscFVをコードしているDNAとハイブリダイズするバンドを認め、scFV遺伝子が導入されたことを確認した。 形質転換した植物体の培養を続けているが、期待される矮化などの明瞭な形質は発現していない。今後、ウエスタンブロティングにより、scFVが植物体内で生産されているか否か検定する予定である。
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