研究概要 |
PETの染色は高温高圧浸染と転写捺染を行ったが、浸染(130°C,2kg/cm^2、2hr.)の結果を示す。表1Gr.IのAC誘導体ではB,C共に、Gr.IIのAQ誘導体ではH,Iなどの降伏点が上昇した。これらはOH基間の分子内水素結合やフリーのOH基のプロトンとPETのCO基との間に水素結合が生じた結果であろう。アニール後に降伏点が更に上昇したこともこの結果を支持している。Gr.IIEはCO,OH基間の分子内水素結合のためPETとの相互作用が弱く、可塑効果を示した。浸染による結晶化度の変化は少なかった。
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