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1993 年度 実績報告書

シロイヌナズナ生殖茎頂の形態形成の遺伝学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05454004
研究機関東京大学

研究代表者

米田 好文  東京大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (10124215)

キーワードシロイヌナズナ / 生殖茎頂 / 形態形成 / 花序形成 / 突然変異体
研究概要

高等多細胞生物の発生・分化機構の理解は、近年の基礎生物学の重要課題である。本研究では、高等植物の個体レベルにおける発生・分化の調節様式を突然変異体の単離・解析と調節遺伝子の単離・解析によって理解することを目的とする。そのために、発生・分化関連突然変異体の単離・解析と遺伝子単離を目指す。シロイヌナズナから発生・分化、特に植物の特徴であるシュート頂における軸性生長に関連した突然変異体単離を目指した。
(1)変異源として、EMS、速中性子線、トランスポゾン、T-DNAを利用して、シロイヌナズナから、下記の突然変異体を得た。EMS:多数のacaulis(花序の伸長に欠損)突然変異体、速中性子線:多数のacaulis(花序の伸長に欠損)突然変異体、T-DNA:erecta-様変異体
(2)遺伝子解析を行い、acaulis遺伝子を新たに2つ以上同定し、acl3、acl4とした。acl3遺伝子は、遺伝子地図上での位置も決定した。T-DNA挿入変異体は、表現型どおりerecta変異であることが分かりerecta-104変異と命名した。
(3)突然変異体の発生学的解析を行なった。acl変異体は何れも、28℃で培養すると欠損を回復した。短期間28℃処理すると、調べたacl1-2では少なくとも花芽形成時期に28℃であれば花序伸長することを示した。
多くのerecta変異体を解析して、その変異の実態は花序の節間伸長に欠損のあることを同定した。
これらの研究を来年度も続け総合して、高等植物の発生・分化を理解するための第一歩とする。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 塚谷裕一,内藤哲,G.P.Redei,米田好文: "A new class of mutations in Arabidopsis thaliana,acaulis1" Development. 118. 751-764 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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