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1994 年度 実績報告書

シロイヌナズナ生殖茎頂の形態形成の遺伝学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05454004
研究機関北海道大学

研究代表者

米田 好文  北海道大学, 理学部, 教授 (10124215)

キーワードシロイヌナズナ / 突然変異体 / 散房花序 / 伸長欠損 / 生殖茎頂 / 分子地図
研究概要

1)シロイヌナズナを用いて抽台過程のうち生殖茎頂の形態形成に欠損のある突然変異体単離を目指した。注目する形質は、a)生殖茎頂の伸長欠損、b)生殖茎頂先端の形状の異常、である。その結果、30株以上の突然変異体を単離した。
2)検定交配、相互交配を行った。
下記のグループにつき、以下の突然変異座位を明らかにした。
a)生殖茎頂が伸長欠損する変異
acaulis(acl)1,acl2,acl3,acl4,ac15
b)生殖茎頂の先端が野生型の総状花序ではなく、散房花序様になる変異
erecta(er),corymbosa(crm)1,crm2
erecta(er)変異以外はすべて本研究で確立した。erecta(er)変異も従来の単一突然変異遺伝子(allele)から脱して、5突然変異遺伝子を新たに単離することができた。
3)各突然変異座位を地図上に位置づけた。
4)走査電子顕微鏡を用いて茎頂部の観察を行った。すべての変異体で明らかな形態レベルでの差異は検出できなかった。
5)植物ホルモンの影響を調べる第一歩として外から添加したホルモン処理の影響を調べた。すべての変異体で明確な効果は検出できなかった。
内在レベルの植物ホルモンの効果を検定するために、遺伝的交配により種々のホルモン形成関連突然変異を形態突然変異体に導入している。二重突然変異体の作成途上であり、結果は、未だ得られなかった。
6)acl2 座位の詳細な分子地図を作成した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 塚谷裕一、稲場久美子、米田好文: "Phengtypic characterization and molecular mapping of an acaulis2 mutant of Arabildopsis thaliana with flower stalks of much reduced length." Plant and Cell Physiology. 36. 印刷中 (1995)

  • [文献書誌] 米田好文、稲塲久美子: "シロイヌナズナを用いた発生・分化研究の成果" 細胞. 26. 282-285 (1994)

  • [文献書誌] 米田好文、鳥居啓子: "茎の形成の遺伝的制御" 細胞工学別冊植物細胞工学シリーズ1、植物の形を決める分子機構. 1. 34-40 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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