研究概要 |
1.光合成細菌Rhodobacter sphaeroidesのpuf,pucオペロンの発現レベルは,450nmの波長の光を照射すると低下した。 2.pufオペロン上流のDNA断片をプローブに用いてゲルシフトアセイをおこなったところ,転写開始点上流の-709から-722までの領域にトランス因子が可逆的に結合してpufオペロンの発現を制御していることが示唆された。pufオペロンが発現していないときに,ゲルシフトがみられたので,この時トランス因子がこのシス領域に結合していることが予想された(シス領域はパリンドローム配列)。 3.可逆的結合には,タンパク質のリン酸化/脱リン酸化が関与していることが示唆された。 4.トランス因子の精製を、このバクテリアの無細胞抽出液を出発物質として開始した。精製の各段階の活性はゲルシフトアセイによりおこなった。DNA-セルロースによるアフィニティクロマトが有効であった。
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