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1994 年度 実績報告書

トウダイグサ科植物の複合形質の評価による高次分類群の系統進化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05454031
研究機関香川大学

研究代表者

高橋 正道  香川大学, 教育学部, 助教授 (00154865)

研究分担者 戸部 博  京都大学, 総合人間学部, 教授 (60089604)
キーワードトウダイグサ科 / 花粉形態 / 比較発生学
研究概要

世界的に分布する220属サンプル総計500のトウダイグサ科植物の花粉粒にみられる微細形質の解明に取り組んだ。これらのサンプルをアセトリシスした後、走査型電子顕微鏡、透過型電子顕微鏡、および光学顕微鏡にて観察した。これらのデータを整理するとともに、これまでにCrotonoideae亜科(トウダイグサ科)の花粉形態の研究を続けてきたスミソニアン自然史研究所のノイッケ博士との意見交換および論文発表にかんする研究交流をすすめた。高橋は、さらに、スミソニアン研究所にて、トウダイグサ科植物の標本の外部形態的検討と花粉材料のサンプリングを行い、これまでに欠けていた分類群のデータの補充に努めた。これまでに世界的なトウダイグサ科植物のモノグラフ的研究をすすめてきたカリホルニア大学のウエブスター博士との研究交流を重ね、共同研究として発表するための準備をすすめた。Acalyphoideae亜科の中で、特異的な花粉形質をもつ複数の分類群に関する最初の論文をノイッケ博士とウェブスター博士との共同研究として、雑誌GRNAに投稿し、審査を通過した。さらに、Acalyphoideae亜科の全体をまとめる論文を準備中である。また、その他の4つの亜科の中で、特にEuphorbioideae亜科の5連30属の花粉の微細形質の比較検討を行った。その結果、この亜科の多くの分類群では、明瞭に周囲がふちどられている3個の発芽口をもち、小孔状紋をもっていることが明らかになった。5連の中で、Stomatocalyeae連の花粉は、発芽口の周囲が不明瞭で表面模様は網目もようであり、他の亜連とのきわだった違いがあることが明らかになった。戸部は、Phyllantoideae亜科の種子の収集に努め、種子形態に関するデータを引き続き、集積している。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Takahashi,M.: "Exine development in Illicium religiosum(Iliciaceae)" Grana. 33. 309-312 (1994)

  • [文献書誌] Takahashi,M.: "Pollen development in a submerged plant,Ottelia alismoides" Journal of Plant Research. 107. 161-164 (1994)

  • [文献書誌] Takahashi,M.: "Three-dimentional aspects of extine initiation and development in Lilium longiflorum" Amer.J.Bot.82(in press). (1995)

  • [文献書誌] Takahashi,M.,Takai,K.& Saiki,K.: "Ephedroid pollen from Lower Cretaceous (upper Albiaan) of Hokkaido,Japan" Journal of Plant Research. 108(in press). (1995)

  • [文献書誌] Takahashi,M.& saiki,K.: "Maastrichitian Angiopsermous pollen records from Sakhalin" Journal of Plant Research. 108(in press). (1995)

  • [文献書誌] Takahashi,M.& Nowicke: "New orr Noteworthy pollen in Acalyphoideae (Euphorbiaceae)" Grana. 34(in press). (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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