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1993 年度 実績報告書

吐〓喇(トカラ)列島の固有的植物種とその種内分化-侵入と地理的隔離作用-

研究課題

研究課題/領域番号 05454032
研究機関鹿児島大学

研究代表者

堀田 満  鹿児島大学, 理学部, 教授 (10026817)

研究分担者 宮本 旬子  鹿児島大学, 理学部, 助手 (40244222)
川窪 伸光  鹿児島大学, 教育学部, 助教授 (60204690)
キーワードトカラ列島 / Dendranthema / Rhododendron / Callicarpa / Hydrangea / 植物地理 / 種内変異 / 種分化
研究概要

トカラ列島は鹿児島県南部約160kmに連なる12の島々からなる。九州本島、屋久島、奄美群島から生物群が侵入し島の環境に対応した独自の分化が進んでいる。本研究ではトカラ列島に準固有的で島ごとに特徴的な変異集団が存在するトカラ型サツマノギク、マルバサツキ、トカラアジサイ、オオムラサキシキブなどを用い、周辺地域に分布する近縁植物との分化程度を形態的核学的に調べ、列島内での地史や生態環境の違いに対応した分化の進行を解析した。
平成5年度はトカラ列島のなかでも有人の7島において現地調査、標本資料および系統資料の収集をおこなった。その結果、上記4種類の植物の標本資料を多数収集することができた。また挿し木や株分けによって系統資料を集め所属研究機関で栽培実験をおこなった。トカラ型サツマノギクは35系統、それと関連し比較するためのサツマノギクは47系統、マルバサツキは約750系統、トカラアジサイは約60系統、オオムラサキシキブは45系統が採集された。これらはいずれも鹿児島大学理学部生物学科圃場と教育学部圃場で栽培されており、詳細な形態比較や染色体核型の解析がすすめられている。また、トカラ列島固有のトカラカンアオイの系統収集もすすめられ関連したカンアオイ属植物が奄美群島や屋久島から収集比較栽培されている。

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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