真空予冷に適する、レタス、ホウレンソウ、スイートコーン、差圧予冷に適するダイコン、強制予冷が中心のニラ、冷水冷却が適すると思われるブロッコリーを供試し、実験室で予冷を行い、予冷効率をサーマルビデオシステムを用いて測定した温度分布から計算した。その結果、今までは熱電対などの温度センサーで局部的にしか判らなかった温度変化が面で把握でき、冷熱の伝わり方が判明し、予冷の効果が測定できた。 ダイコンは真空予冷に適さないが、表面に水分が存在すると、効果のあることがサーマルビデオシステムで確認できたので、各種包装資材を用いて、予冷効果を確認した。 農協の施設を利用してスイートコーンを用いて測定して、実験室規模での測定と比較をした。 冷水冷却についてはブロッコリーで長野県の実態を調査した。 果物についても、モモを用いて山梨県で実験を行い、差圧予冷の効果をサーマルビデオシステムを用いて測定した。この果実を東京まで運搬して太田市場で保冷し小売店頭まで追跡調査した。またリンゴ、カンキツ類等の果実についても基礎資料を作成するために温水と空気中の昇温、冷却両面から温度変化を測定した。
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