予冷の研究には青果物の温度測定が重要である。そこで、新しい温度測定方であるサーモビュアを従来の測定法である温度計との比較を行って、その特性を明らかにした。 サーモビュアと従来の熱電対の温度計を併用して、各種野菜の真空予冷後の温度変化の違いを明らかにした。 予冷後から市場までの青果物の温度を実際に輸送している野菜や青果で測定し、それをもとに効果的な輸送方法を提言した。 真空冷却で効果の認められないダイコンで、効果を高めるプレウェッティング方法を開発した。 発砲スチロール容器に青果物を詰めて氷冷却すると、真空冷却に比べて経費が安く、省エネの効果があり、さらに長期間鮮度を保持できることを明らかにした。また、冷水冷却についてはブロッコリーで長野県の実態を調査した。 氷冷却を発砲スチロール容器を用いて基礎実験を行い、断熱性と使用する氷の量等の関係を明らかにした。 耐水段ボール箱の開発を試みたが、国内で市販の段ボール箱のような再利用が困難なため、普及は不可能なことが判った。したがって、冷水冷却については実験が出来なかった。 青果物の流通容器で最も利用されている段ボール箱は冷水冷却、氷冷却に用いられないので、発砲スチロールを利用することにして、その再利用について予備調査を行った。
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