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1993 年度 実績報告書

カイコの体液キモトリプシンインヒビターの構造と生理機能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05454066
研究機関九州大学

研究代表者

藤井 博  九州大学, 農学部, 助教授 (10038268)

研究分担者 麻生 陽一  九州大学, 農学部, 助教授 (10117054)
河口 豊  九州大学, 農学部, 助教授 (80038306)
古賀 克巳  九州大学, 農学部, 教授 (40038261)
土井良 宏  九州大学, 農学部, 教授 (30038210)
キーワードBombyx mori(カイコ) / 体液 / (CI)系統的分離精製法 / キモトリプシンインヒビター(CI) / 組織局在 / 脂肪組織 / cDNAライブラリー / キモトリプシンインヒビター遺伝子
研究概要

1.カイコの体液キモトリプシンインヒビター系統的分離法の確立:特定の複数CI成分を含む体液をまず疎安塩析し、ついで疏水性クロマトグラフィを行い3成分を分離した。その内2成分は低分子量(10〜7kDa)のCI-13,13′,1,2,2′および塩基性CIを含んでいた。これらの2成分をそれぞれゲル濾過(Sephadex G-75)を行ったが、さらに分離できなかった。他の1成分は高分子量(43kDa)の糖タンパク質で、この成分は更に2成分に分離した。低分子量の2成分はそれぞれ別々に陰および陽イオン交換カラム(Mono Q,Mono S)で分離を行ったところ、最終的に9成分に分離した。即ちCI-13a,b,c,13′,1,2,2′および塩基性CI のb3,b4である。一方糖タンパク質はConAを用いたアフィニティカラムにより2成分に分離した、それぞれを陰イオン交換体(Mono Q)により分離したところ5成分、すなわちCI-3,4,6,7,8が分離出した。体液からCI成分を系統的に分離する方法を確立した。尚微量であるためにこの系では分離できない成分があるので、これらの成分については現在検討を行っている。
2.カイコの体液キモトリプシンインヒビターの組織・細胞局在:既に精製を行っているCI-8に対する坑体を作成し、この坑体を用いて免疫組織学的観察を行った結果、幼虫および蛹の脂肪組織にキモトリプシンインヒビターの存在を認めた。さらに熟蚕の脂肪組織では免疫組織学的に2種類の脂肪組織の存在することを観察した。
3.カイコの体液キモトリプシンインヒビター遺伝子の分離:既に分離精製したCIのアミノ酸配列を明らかにしつつあり、明らかとなった配列に基づき一部分の塩基配列を作成しPCR法によりcDNAライブラリーよりCI遺伝子を増幅し、遺伝子の取り出しを試みている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 白井孝治: "カイコ脂肪組織におけるキモトリプシンインヒビター(CI-8)の生合成" 九州蚕糸. 24. 44- (1993)

  • [文献書誌] 篠原辰巳: "Purification of Chynotypsin inhibitors from Iarvol hemolymph of the Silkworm,Bombyxmori" Bioscc,Biotech,Biochem,. 57(7). 1067-1071 (1993)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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